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48. 村造り神の妹に食べられそうになった好色なカニの話

話 者:織田ステノ
資料番号:34161
収録日:1981年7月16日
「私」:カニ
翻 訳:安田千夏
サンプル音声

<あらすじ>

 私は村造りの神の妹を、それとは知らずにただの人間だと思って好きになりました。村造りの神が村造りに忙しく、妹が留守番しているところに大きな金玉をひきずって訪ねていくと、金玉が敷居に引っかかって転んでしまいました。人間の娘は笑いながら私を見て、鍋にお湯を沸かしていました。客座にあがって座って娘を見ると、見るのもはばかられるくらいに美しい娘なのでした。早く娘の膝でもなでなでしたいなあと思っていると、右座にいるその娘は突然私をつかんで「神の旦那さん、早く体をお洗いください」といって鍋の中に放り込んだので、それきりどうなったかわからなくなってしまいました。

 気がつくと、ゴミ捨て場に私は捨てられていたので、何とか起き上がって川まで這っていき、自分の家に帰りつきました。でも私の顔や手足は真っ赤になっていたので、私の仲間たちは「旦那さん、いったんどうしたんですか」と聞きました。そこで、人間は恐ろしいものだから決していたずら心を持つものではないと仲間に言い聞かせて死んでいくのです、とカニの旦那さんが物語りました。



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