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42. ペナウンペがおちんちんを竿にした話

話 者:織田ステノ
資料番号:34157
収録日:1981年
「私」:パナウンペ(「川下の者」の意味)
翻 訳:安田千夏
サンプル音声

<あらすじ>

 川上の者(ペナウンペ)と川下の者(パナウンペ)がいました。ペナウンペは何でも人の真似をしたり、先回りして自分だけ得をするような真似をするものでした。私(パナウンペ)は最近、和人の町に薪を背負っていって、着物と交換して帰って来るのでした。妻の着るものを背負って帰って来ると妻は喜びました。毎日交易に出かけて酒や色々なものを交換して来ていたところ、ペナウンペがやって来て、どうしていいものばかりを持っているのかと聞いて来ました。そこで「和人の町の近くにいって、ちんちんを掛け竿にして、伸ばしていった。すると和人の女性たちはだまされてその掛け竿に掛けたので、竿を縮めると着物が手に入った」と嘘を教えてやりました。ペナウンペは真似をしようと思って出かけていきました。

 何日かするとペナウンペの奥さんが泣きながらパナウンペのところにやってきていいました。「パナウンペの旦那さんが嘘をいうので、その通りに真似をした亭主はノコギリやマサカリでおちんちんを切られ、もう死にそうになっています」というのです。そして私に恨みごとをいって死んでしまったのでした。「決して人の真似をしようと思うのではない、最後には神から罰せられて死ぬものだ」と子孫に言い聞かせて死んでいくのです。



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