
ID |
伝承者 |
日本語名 |
伝承者の アイヌ語名 /日本語名 |
伝承 |
1541 |
黒川 セツさん
平取町
|
P0373
ヤラメスゲ
|
【ア】ヤヤンキナ
|
・昔の人はこれでゴザを編んでいました。35295
・これでゴザを編むと、乾いたらバリバリと割れます。弱くて、座るとすぐにゴミが出て来て、ガマで編んだゴザの半分くらいの長さしか持たないのではないでしょうか。丈夫でないため炉縁には敷けませんでした。35280,35313
・採取するときは、手袋をしていないと手が切れてしまいます。35313 |
1542 |
|
P0373
ヤラメスゲ
|
【ア】ヤヤンキナ キナ
|
・枕を作りました。寝る時にしか使わないものなので、30年くらい持ちました。
・弱い草です。
・夢に昔死んだおじいさんが出て来ました。衣服を入れる入れ物を持っていましたが、それには黒い模様がついていました。それはガマではなくヤラメスゲで編まれたものだったようです。 |
1543 |
山川 弘さん
帯広市伏古
|
P0373
ヤラメスゲ
|
【ア】ヤヤンキナ
|
・お正月の飾りに使います。30110 |
1544 |
織田ステノさん
新ひだか町静内
|
P0176
チシマフウロ
|
【ア】パッタキムン
|
・「バッタ草」といいます。実をさわるとはじけて縮まってしまうのでこの名前があります。汁物の具として食べました。34184 |
1545 |
|
A0302
ムクドリ、サクラドリ
|
【ア】ハチャム
|
・老木に巣を作っていたのを見たことがあります。春先から見かけるようになります。 |
1546 |
織田ステノさん
新ひだか町静内
|
A0323
ミソサザイ
|
【ア】チャクチャク
|
・湿地で鳴いています。姿を見たことはありません。由来話も聞いたことはありません。34130,34153
→口承文芸資料「飢饉を見逃したキツネ神」30007,30008
「金色のひしゃく銀色のひしゃく」30008 |
1547 |
|
A0323
ミソサザイ
|
【ア】チャクチャクカムイ
|
・湿地にいる、スズメより少し小さい、茶色い鳥です。 |
1548 |
織田ステノさん
新ひだか町静内
|
A0324
ヨタカ
|
【ア】エロクロキ
|
・声を聞いたことがあります。34134 |
1549 |
川上まつ子さん
平取町
|
A0324
ヨタカ
|
【ア】エロクロキ チタタチカプ イタタチカプ
|
・夕方に見たせいか真っ黒い鳥に見えました。カケスよりひと回り小さいのではないでしょうか(編注:カケスの全長は33㎝、ヨタカは22㎝)。道路にいて「ロクロクロクロク」と鳴いていて、カエルの声かと思いました。子供だったので恐ろしくなりバタバタと足音をさせながら近づいて行くと飛んで行きました。帰ってからお母さんに言うと「ヨタカだから恐くないよ」と言われました。34600
・この鳥が川に沿って上流に向かって飛んで行くと、マスが一緒に遡上して来るといいます。34600
・鳴き声が、ものを叩くような声です。34636 |
1550 |
|
A0324
ヨタカ
|
【ア】エロクロキ
【日】カワドリ
|
・河原で夜に鳴きます。サケの氷頭たたきを作るときの包丁でまないたを叩くような鳴き声です。
・マスをとる時期になると声が聞こえます。 |