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物語や歌

C214. 伝染病の神が恐れるもの

あらすじ

 

 私はひとりの女性で、旦那さんと一緒に暮らしていました。旦那さんは本当の長者で、私も働き者なので何の不自由もなく暮らしていました。でもたったひとつ、子供がいないことだけを寂しく思っていましたが、ある時男の子を授かってとても喜びました。旦那さんも喜んで、息子に「ゼンマイ」という名前をつけて可愛がっていました。

 息子が少し大きくなり、私は息子を連れて川に洗い物をしに行き、息子は川辺を走って遊んでいました。すると川の下流から白いもや、赤いもや、青いもや、黒いもやが混ざり合いながら川をさかのぼって来るのを見ました。おどろいて息子の名を呼んで家に連れて帰り、戸も窓も閉めて家に閉じこもっていたところ、狩りに行っていた旦那さんが帰って来て「一体どうしたんだ」と聞きました。そこで川で見たものの話をすると、旦那さんも驚いて、火の神様にわけを教えてくださいと祈りました。それから初めて夕飯の支度をして食事をし、その日は眠りにつきました。

 翌朝旦那さんは起きるとこのように言いました。「昨夜夢に白い着物を着た神のような人が私のそばに来た。『私は伝染病の神で、石狩川筋を滅ぼしに川をさかのぼっていたけれど、今日あなたの奥さんが、私が最も嫌うゼンマイを呼ぶ声を聞きました。そこであなたの村に手出しをするのはやめます。これからはよその村で病気がはやっても、あなたの村に被害が及ぶことはないでしょう。今後はゼンマイや私に供物を捧げてくれたなら、いつまでも守ってあげましょう』と言ったのだ」そう言って旦那さんは木幣を作り、火の神様にお礼を述べてから、ゼンマイや伝染病の神に供物を捧げて祈りました。

 息子は大きくなり、きれいな女性と結婚して私たちは年を取りました。そこでゼンマイや伝染病の神に祈ることを忘れないようにと言い残して死んで行きますと、ひとりの女性が物語りました。

 

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