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自然図鑑 検索結果

日本語名:エゾニワトコ

アイヌ語名:ソコニ

利用:食用、薬用、祈り、生活用具

エゾニワトコの実

エゾニワトコの実

学名Sambucus racemosa L. subsp. kamtschatica Hulten
科名スイカズラ科
種類
種IDP0045

 日当りの良い場所に生えるスイカズラ科の低木です。初夏に小さい白い花がまとまってつき、秋には赤い実がなります。
 アイヌ文化では、薬として煮汁を飲むと風邪や腹痛などに効いたといいます。また煮汁を布に染み込ませ、打ち身などに湿布をします。
 また独特のにおいに魔をはらう力があるとされ、木幣を作ったり、樺太では子供のお守り人形を作ったそうです。
 お葬式のときには、この木で墓標や死者に持たせるための道具を作ったという地域もあります。
 薬効もあり魔をはらう力のある木とされる一方で、お葬式で使うというイメージのせいか、口承文芸ではあまり良い木として描かれていない場合があります。当館の口承文芸データでも、屋根にエゾニワトコが生えた家の人が不幸にみまわれるという話があります。

エゾニワトコの芽吹き(5/10)

エゾニワトコの芽吹き(5/10)

エゾニワトコの花(7/5)

エゾニワトコの花(7/5)

アイヌ語辞典

植物編:植045(1)
アイヌ語名:ソコンニ sokonni
語義:[si(糞)kor(持つ)ni(木)]
地域・文献:美幌屈斜路足寄塘路名寄長万部⦆⦅A有珠
区分:

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アイヌの伝承

日本語の呼び方:イワトコ
・薬で、馬の足のねんざが良くなると聞きました。人間にも薬になると言います。膀胱の悪い人が煮たものを飲んだら良くなったと聞きました。35246

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物語や歌など


子どものいない夫婦と入江の向こうの病人
 私はまことの長者だった。私の奥さんも働き者で、何不自由なく暮らしていた。ただ不足に思うのは子供がいないことだった。

 あるとき、隣の川筋の村の村長の奥さんが病にかかり、ずっと寝たきりになっていて、お祈りをしてもよくならないという噂を聞いた。

 いつかそこへ訪ねて行こうと思いながらいたが、あるとき出かける決意をして奥さんにそのことを言い、隣の川筋の村へ出かけた。夕方頃に、私は隣の川筋の村の真中の大きな家に到着した。

 家の前で声を出すと、若い女が出てきてまた中に入り、「見知らぬ人が来ています」と言った。すると中で「招き入れなさい」という声がした。私は外で装束をとき、家の中に入った。

 座の真中に座って見ると、私より年長の長者がいた。私たちは挨拶を交わした。私は長者の奥さんが病気であると聞いて訪ねてきたのだと言うと、長者は私に感謝し拝礼した。私はこの家に泊まり奥さんを見ると寝たきりの様子だった。若い女が炊事をして私たちは夕食をとり話をした。その夜、私は神窓の下に寝床を敷いてもらいそこで寝た。すると夢の中に神のような人が出てきてこのように言った。

 「人間の長者、話すからよく聞きなさい。この家の奥さんが病気であるのは、家を建てたときにニワトコ(ソコニ)という木が屋根に生え、この家の奥さんの運が悪くなったからだ。神々が訪ねて来てもニワトコが生えているので、この家に立ち寄ることができない。

 そのニワトコを抜き取って捨てると、この奥さんは生きのびることができるだろう。」

 翌朝起きて夢で見たことを話すと村長は「屋根にニワトコがあるのを見ていたが何とも思わずにいた」と言った。家の外に出て見ると本当に大きなニワトコが生えていた。私は屋根に上がりニワトコを抜き取った。そしてそれを村の下手に捨てた。それから私たちは神に祈った。

 家の奥さんの背中を打ちお祓いをして、ニ、三日すると家の奥さんは座って食事をするようになった。村長は「よその村の長者のおかげで私の奥さんは生きのびることができた」と言い私に感謝した。私は少しばかりの宝物を受け取り自分の家に帰った。家に帰って家の奥さんにも話をして聞かせた。

 それからは隣の川筋の村の村長とも親しく往き来した。隣の川筋の村の村長にも子供が生まれ、私のところにも子供が生まれた。そして何不自由なく暮らした。そして、「家の上に木を生やさないようにしなさい」と子供たちに言い聞かせた。そして私は年老いた、と隣の川筋の人だかが物語った。

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