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自然図鑑 検索結果

日本語名:シカ(エゾシカ)、鹿

アイヌ語名:ユク

利用:食用、祈り、生活用具

エゾシカ

エゾシカ

学名Cervus nippon yesoensis
科名シカ科
種類ほ乳類(陸)
種IDA0289

 アイヌ文化では、主な食糧として狩猟の対象になりました。とったシカの頭骨を祭壇に祭ったり、神の国に送り返すという地域はありますが、クマのように盛大な送り儀礼をするという事例は報告されていません。肉はとってすぐ煮るなどの調理をして食べますが、干して保存もし、また脂肪からとった油はシカの膀胱につめるなどして保存しておき、料理に使いました。毛皮は防寒具に、骨や角、足の腱は漁具などの材料になりました。
 口承文芸では当館データの神謡や昔話に、神様の中には「魚(サケ)を出す神、シカを出す神」という人間界に獲物を出す担当の神様がそれぞれいて、人間の狩りの後の作法が悪いことに腹を立てて獲物を出さなくなり、人間の村に飢饉が訪れます。その後異変に気づいた偉い神様の説得もあり、今後は人間が態度を改めるという約束で獲物を出し、再び魚(サケ)やシカたちがあふれるようになったという話があります。

アイヌ語辞典

動物編:動289(1)
アイヌ語名:ユク yuk
語義:[→§277(2)注]
地域・文献:⦅北海道⦆

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アイヌの伝承

織田ステノさん

織田ステノさん
新ひだか町静内

アイヌ語での呼び方:ユク
日本語の呼び方:シカ
・シカが畑のものを食べてしまうので、畑の柵に尖らせた木を立てるわなを仕掛けておきました。すると見事にシカがかかり、木が心臓を貫いて背中まで貫通していました。34108
→口承文芸資料「ヘビ神に化かされたクマ神」34103,34104

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物語や歌など

飢饉を救った狩り場の神(ペットゥ)
 私は狩り場の神で、男のひとり暮らしでした。女手がないので、ガマをたくさん刈って来てその上に座って暮らしていましたが、何の不自由もなく暮らしていました。

 ある日私の家の神窓に影がさしたので見ると、お酒のいっぱい入った酒椀で、その上で捧酒箸が飛び跳ねていて、その音がこのように聞こえました。「オキクルミの神から使いに出されて伝言を伝えに来ました。人間の村が飢饉になり、オキクルミの神が食べ物を分け与えていたのですが、それももうできなくなりそうです。狩り場の神様、どうぞ手を貸してください」。

 それを聞いてかわいそうになりました。12個の行器を出して来て、そこに少しだけ酒を注ぐと全ての行器がいっぱいになりました。そして酒宴をひらき、神々を招待しました。シカの神に「シカを出してください」と頼むと、「人間たちは私の仲間を殺しても、木幣も捧げない。仲間たちは泣きながら帰って来るのだ。そこで食糧を出さないことにしたのだ」と言いました。魚の神のところに言って頼むと「人間たちは私の仲間を殺しても、なづち棒も捧げない。仲間たちは泣きながら帰って来るのだ。そこで食糧を出さないことにしたのだ」と言いました。

 そこで私はシカの神の倉庫からシカの骨をくすねて、狩り場にまき散らしました。魚の神の倉庫から魚の骨をくすねて、川のへりにまき散らしました。2,3日経つと、シカも魚もたくさんあふれるようになったので安心していました。

 すぐにオキクルミの神から酒や食べ物がたくさん届き、また神々を招待して酒宴を開きました。力のついた人間たちからも次々に供物が届くので、シカや魚の神様はこう言いました。「最初から狩り場の神の言う通りに食糧を出していれば、色々な供物を受け取ることができます。少しの人間のすることに腹を立てて食べ物を出さなかったけれど、狩り場の神のおかげで供物を受け取ることができるのです」と言って私を敬いました。

 それで今でも狩り場の神は祈られているのですと、どこかの神が物語りましたとさ。

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