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自然図鑑 検索結果

日本語名:オオワシ

アイヌ語名:カパチリ

利用:祈り

オオワシ(撮影:新谷幸嗣)

オオワシ(撮影:新谷幸嗣)

学名Haliaeetus pelagicus
科名タカ科
種類
種IDA0339

バードリサーチ提供

 ワシの仲間は、アイヌ文化ではとても偉い神様です。アイヌ語の名前はオオワシ、オジロワシとそれぞれ採録されていますが、聞き取りデータでは詳しい種名までは出て来ません。大きさは双方とも翼を広げると2mにもなります。ワシの仲間はこれ以外にもまれにみられるイヌワシがいます。このようなワシをとったときには丁重に儀式を行い、魂を神の国に送り返しました。
 当館の口承文芸データでは、人に幸をもたらす偉い神様として登場する昔話があります。

アイヌ語辞典

動物編:動339(1)
アイヌ語名:カパッチリ kapatcir
語義:[kapar(?)cir(鳥)]
地域・文献:美幌屈斜路近文千歳浦河静内様似幌別

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アイヌの伝承

織田ステノさん

織田ステノさん
新ひだか町静内

アイヌ語での呼び方:カパチリ シチカプ
・間違ってとった人がいて、ブランブランと大きな鳥をぶら下げて帰って来ました。年配の人たちが驚いて、急いで木幣を作り儀式をして神の国に送りました。このやり方が悪いと運気が下がります。34134,34141
・[ワシの種類は]空の高いところを急降下しているのを見るくらいなので、よく見えず羽の模様などはわかりません。ところどころ白いところがあったようでした。34134

注)以上の話は質問者がオオワシについて質問したのでこの項に挿入しましたが、
種名について織田氏は「よくわからない」と言っています。
(月刊シロロ 2016.2月号 図鑑の小窓10「カパチットノ コラムサッ(ワシ神様に心ひかれて)」参照)

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物語や歌など

ワシ神の化身と人間の娘
 私には両親がいて、小さな村に住んでいた。私は一人娘だった。母は山に山仕事に行くときは私を連れて行ってくれ、春になって山菜採りのシーズンになるとどの山菜は食べられてどれは食べられないかを教えてくれた。「お前は一人娘なので、父親が年老いて猟にでかけられなくなったら、お前が山菜を採って料理をして養ってあげるのですよ」と母は言った。そして薪を集めるときも、どの木は火の中ではぜるから集めないで、どれを集めるかを教えてくれた。

 やがて私は成長すると、父はあまり遠くの猟場まで出かけることができなくなった。そして近場の猟場で小さな獲物のみを獲るようになり、私も山菜採りをしてそれで煮物を作っていた。村人たちもそんな私たちを哀れんで時々食料の差し入れをしてくれた。冬になると雪が多くて薪を集めるのが大変なので、夏のうちに集めた薪で一冬過ごし、雪がなくなるとまた薪を集めていた。やがて母親も年老いてしまったので、私は一人で薪を集め、それを家のまわりに積み上げていた。

 そんな秋のある日、私は冬に備えて山に薪とりにでかけると、よく乾いた最適な木を見つけ、それを背負って戻ろうとした。うちのすぐ近くに小川が流れていて、そこで私たちは魚をとって、母は魚を焼くための串を作ったりしていたのだが、その小川まで降りてきてあたりを見渡すと、一人の年老いた老人が杖をつきながら、やっとこさ川沿いに下ってくるのが見えた。それを見て私は大変気の毒に思った。じきに日が暮れて寒くなるというのに、一体どこから来てどこに行こうとしているのかと思い、急いで老人のところに駆け寄り、「ご老人、もうすぐ日が暮れ寒くなるというのに、一体どちらに行くのですか」と聞いたところ、老人は杖によりかかって休みながら次のように言った。「この川の河口に私の知り合いの旦那がいて、若い頃はお互い行き来したものだが、ここ何年か音信が途絶え今はどうしているのだかわからない。私もこのとおり年老いたので、死ぬ前に是非旧友を訪ね旧交を温めたいと思っているのだ。もう歩くこともやっとのよぼよぼだが、死ぬ前に何としても会いたい。あなたのような若い娘が声をかけてくれどうもありがとう。」と。そこで私は「これから河口に向かっても道に迷うだけです。この近くに私の村がありそこには私の両親も住んでいるのですが、父はもう年老いてしまっていますが人と語り合うことが大好きですので、是非今晩は我が家にお泊りになり、明日ご出発されてはいかがでしょうか。」と聞いてみた。すると老人は大変喜んで申し出を受けてくれた。私は「一度戻って荷物を置いてからお迎えに来ますので、ここで休んで待っていてください」と言うと、老人は「よいよい。何とか後をついて行くから」と言うが、先にドンドン行ってしまうのも悪いと思ったので、休み休み行くと、やがて前方に私たちの村が見えた。「あれがそうですよ」と言うと老人は、「おお、もうあんな近くに村がある。親切にも泊まるよう申し出てくれて本当にありがとう。あなたは本当に心の清らかな人だ。」と言った。

 そして老人を我が家に案内し、戸口のところに待たせておいてから私は中に入り、両親に「これから河口に向かうというご老人に会ったので、もう遅いですから今晩は我が家に泊まって下さいと言ったのですよ。」と言うと、「こんな遅くに河口を目指すなんて、一体どこから来たのか。是非我が家で休んでいってもらいましょう」と父が言った。そこで私は外で待っている老人のところに行って「両親も歓迎していますのでどうかお入りください」と言った。老人はなおも遠慮していたが、私はその手をとって家の中に案内し、炉のそばに座らせた。そして老人と父は互いに挨拶の拝礼を重ね「どういう事情で河口までいらっしゃるのか存じ上げませんが、もう外は暗いし寒いし、私の娘の言うように今晩は是非うちに泊まって下さい。」と父が言った。老人は「河口に私の友人が住んでいて、昔はよくお互い行き来していたのですが、ここ何年も音信がないので、久しぶりに訪ねてみようと思ったのです。私はもう休み休みしか歩けない老いぼれですが、この通りいつお迎えが来てもいい年齢ですし、死ぬ前に何としても友人に会い、無事なら語り合いたいと思ったのでこうして無理をして来たのですよ。すると途中でお嬢さんに会い、お嬢さんは私を恐れも嫌がりもせず、荷物を持って私を招待してくれた次第なのです。」それから老人と父はよもやま話をし、父は特に話好きなので二人は歓談を楽しみ、私の父は人間なので若い頃の狩猟の話などをしたのだが、老人の話す話はどれも人間離れしているので、この人はカムイなのかしら、と思いながら夕食の仕度をしていた。ご老人は歯も弱っているだろうからと思い、汁の実はやわらかそうなところを選んで盛り付けた。そしてみなに食事を出すと、老人は「美味しい美味しい」と喜んですべて食べた。そして再び一通り父と歓談し、やがて父が「ご老人はもうお疲れだろうから、娘が寝床の仕度をするのでお休みください」と言うので私は寝床の仕度をした。老人も「では疲れたので休むとしよう」と言った。そして寝床まで付き添って寝具を整えてあげると老人はたいそう喜んで眠りについた。

 翌日、私は起きて朝食の仕度をしていると、みな起きてきた。やがて食事が済むと老人は「今日は気候も穏やかだからこれから浜に出て友人のもとを訪ね、無事だったらそこに一泊するけれども、そうでなかったら若い人たちのところに厄介になるのも気兼ねするからすぐ帰る。」と言うので、父と「お帰りの折は是非また我が家にご逗留ください」と申し出た。母も私もそのように口をそろえた。すると老人は何度も礼を言い、やがて身支度を整え、私もそのお手伝いをした。そして外にご案内し、また訪ねて来てくださればよいのに、と思った。老人はやがて出発したが、しばらくして振り向くと老人が川のところでたいそう難渋しているのが見えたので、私は家に戻って事情を話すと父が「行ってお手伝いしなさい」と言うので私は老人のところへ駆け寄って手を貸すと、老人はたいそう喜んだ。そしてやがて河口の目的地までたどり着いたが、友人は何年か前に亡くなっていて、今は子どもたちだけが暮らしていたのだった。そしてその子どもたちは「ご老人がわざわざ川上の村から訪ねてきてくださり、もう遅いので今から帰るのも大変でしょうから、是非我が家にお泊まりください。」と言ったが、老人は「お前(娘)のところに泊まろうと思うので、こちらに泊まるのはご辞退する」というので、私は再び老人の手をとって私の村まで戻り、我が家に導き入れた。そして夕食前に戻れたので私は夕食の仕度をし、みなで食事した。そして老人と父は再び歓談を始めたのだが、父は話しながら何かを待っている様子だった。父が話しの間でたびたび黙り込むので、老人が拝礼をしながらこう言った。「私が話すことをお待ちのようですのでお話しましょう。私にはかつて妻がいて、その妻に装飾品をプレゼントしたくて交易に出かけてタマサイやらなにやらを購入してきて妻にプレゼントした。妻はたいそう喜んだが、あるときちょっとした病気がもとで亡くなってしまい、私一人が残された。生前に買い与えた装飾品は残ったが捨てるのも忍びないので今も持っているのだが、私ももう先は長くない。お宅のお嬢さんは老人を嫌がることもせず、大変親切に世話をしてもらい大変感謝している。そこでお嬢さんに一晩だけ我が家に来ていただき、そうした品々をプレゼントしたいのだがいかがだろうか」。すると父は拝礼を重ね、「一晩くらいなら老いた妻が煮炊きしますので構わないですよ。ご老人を家までお送りすればお住まいがわかるので、これからも時々様子を見に伺うことができるので良いでしょう」と言うと老人は拝礼を重ね、安心したようだった。そして「お前の父もこう言っているので、明日一緒に私の家まで行こう。お前に是非渡したいものがあるのでこう言うのだ。一緒に来てくれないか」と老人が言うので私は鼻の下を右手の人差し指で通して感謝の意を示した。

 翌朝、私はまだ暗いうちに起きて食事の仕度をした。やがて父が起きると、「老人は歩くのが難儀だから、家に着くのが遅くならないように早めに出発しなさい」と言った。そこで私たちは急ぎ身支度をして出発した。老人は時折杖をついて休みながら、私たちはゆっくり進んだ。川に沿って上っていくと、前方にカムイの小山(kamuy tapkop)があるのが見えた。老人は「あの小山を登るのだ」と言うので、何もつかまるところもないあんな山をどうやって登るのかと内心思ったが、引き返すわけにも行かないので、老人を連れて這うようにして登った。そして老人の手を引っ張り、やっと頂に到達すると私もくたくたにくたびれていた。しばらくして周囲を見渡すと、一軒の黄金の家が建っているのが見えた。すると老人は「あの家が私の家なので、先に行って中で待っていなさい」と言った。しかし私は行ったこともない家に老人を置いて一人で行くのは気兼ねしたので、老人と一緒に家の外まで行くと老人が「入って火を焚きなさい」と言うので家に入ると、家の中は白いもやが立ち込めていて何も見えない。そこで私は戸口のほうを向いてかしこまって座っていると老人が「中で火を焚きなさい」と言うが、もやで何も見えないと伝えるのも恐れ多いので黙っていると、老人は右座のほうから炉ぶちに沿ってやって来て座ると、やがてもやが晴れた。そして家の中を見てみると、床も炉ぶちもすべて金でできているのだった。すべてが光り輝いていた。私はかしこまって、炉ぶちに沿って左座まで行き、そこに座り、やっと灰を掘り起こして火を焚くことができた。すると床のそこかしこに宝物が置いてある様子が見て取れた。すると老人が「あそこに鍋があるからあれを持ってきて煮炊きするがよい」と言った。しかし周りを見渡しても何も料理できそうなものもないのに、と思っていながらも鍋をきれいに洗っていると、老人がどこからか干し魚や干し肉を持ってきた。「手伝うから料理してくれ」と老人が言うので老人が持ってきた食材を切って鍋に入れた。そして老人に盛り付けると、「さあ自分にも盛り付けて食べるがいい」と言うので自分用にも盛り付けて食べてみると今まで食べたことがないほどおいしかった。「満腹になるまで食べなさい」というので満腹になるまで食べた。そして食事も終わり鍋と食器を洗うと老人はこう言った。「顔かたちがたとえよくても心の中が清らかでない人は大勢いる。私は人間界で私と添い遂げる人を探していたのだが見つからない。お前の村でも顔かたちの優れた娘は大勢いるが、心も清らかな者はいなかった。しかしお前の心はカムイよりも清らかだ。これからは私と一緒に暮らしてくれないだろうか。」それを聞いて私は仰天し、そんなことになったら私の両親は一体どうなってしまうのだろうか、と思いながらいたので何も言わずにいると、老人は「明日になったら死んだ妻の形見の品を出すからそれを持って帰るがよい」と言った。私は「疲れたので寝ます」と言って私の寝床まで這って行った。

 その晩私はぐっすり眠り、夜が明けると起きだして料理を始めた。そして老人も起きて私のところにやってくると思ったのだが、やってきたのは歩くのもやっとのよぼよぼの老人ではなく、立派な青年であった。その青年は昨夜確かに老人が寝ていたところから起き上がってやってきたのだった。それはそれは微笑みを浮かべた比類ない美しい若者であった。そして「さあ朝食の仕度も終わったようだからこっちに来て一緒に食べよう」と言った。そこで料理を盛り付けて食事をしたのだが、内心では、あのようによぼよぼだった老人がどうしてこのような立派な若者になったのだろうと不思議に思っていた。しかし若者は「さあさあお食べ」というばかりだった。やがて食事が終わると「私のそばに来なさい」というので畏れ多いの下座の方からそばまでいって近くに座ると、若者は私の方に視線を投げてこう言った。「私は実は人間ではない。私の両親はクマタカの首領なのです。天上界に住んでいて、私には兄もいたのだが、天上界では神々が人間から酒やタバコ、様々な食料を受け取って神としての格をあげていくのを私たちは羨ましく見ていた。私たちはカムイといっても所詮はただの鳥なので人間たちから贈り物をもらうわけでもない。するとある日父が私たち兄弟に向かってこう言った。「お前たちも人間界に降りて人間の娘に世話をしてもらい、人間たちを守護すれば人間たちからイナウや酒で祀ってもらうことができるので、神としての格を上げることができるだろう。これからお前たちに財産を分与し、家と一緒に人間界に送り出してやるから、そのようにして人間に祀ってもらえるようにするがよい」そして母も自分が持っている女の宝物を私たち兄弟に分け与えてくれた。そして「時間がかかってもいいからよい人間の伴侶を見つけるのですよ」と母は言って私たちに財産を分与してくれた。私は人間界に降りるとき、姿かたちは良くても、性根の悪い女性とは決して結ばれまいと思い、わざと老人に姿を変えて人間界に降りたのです。そしてあなたに出会い、あなたは老人を厭うこともせず私に大変親切に接してくれたので、私は初めて「この人となら」と思ったのです。そこで私は老人の皮を脱いで真新しい人間の姿に生まれ変わったのです。これからはぜひお前を妻として迎え、お前の両親の世話もしながら暮らしたい。だから家に戻って両親に事情を話してくれないか。手ぶらで帰ってもらうのも悪いから、私の母が持たせてくれた宝物を持っていってくれ。そしてお前が家に戻って2,3日したら私はこの家ごとお前の家の近くに降り立つだろう。そしてこの家で2人で暮らそうではないか。」と言って私を撫でてくれた。私は老人を哀れんで親切にしただけなのに、よい神さまだったからこのように私に話してくれたのだと思った。そして私は鼻の下を指で横に切って感謝の意を表し、申し出を受け入れた。そして女の宝物を出してくれ、私の傍らに並べてくれ、それはシトキ(首飾り)や装飾品やクマタカなので光り輝くものばかりであった。タマサイ(首飾り)も大変美しいものだった。ニンカリ(耳飾り)も大変すばらしかった。それらすべてを私に渡して背負わせてくれた。そして「これはすべて私の両親のものだったのですよ」と微笑みながら言い、「この小山をくだり、家に行き、両親にはこの宝物が私が背負わせてあげたことや私が後から行くことは言わないほうがいいだろう。2、3日すればお前の家のそばに降り立つから。」と言った。

 そして私は小山を降りて家に着くと左座に背負ってきた宝物を並べた。そして両親には詳しい事情は説明しなかった。しかし両親も私に詳しい事情を聞きもしなかった。そして2、3日したある夜、外のヌサ(祭壇)のあたりで大きな音がしたので、「きっと私の後を追って降り立ったのだろう」と思って聞き耳を立てると、何か薪がはぜるような音がしたので火を焚いているのだろうと思った。そこで私は起き上がると、父も不審に思って起き上がった。そこで私は顔を洗って、神窓を少し開けて外の様子を確認してから再び家の中で身支度をして外に出ると、父も続いて外に出た。父が煙が立っているところに入って行くので、私もその後に続いて入った。すると若者は微笑みながら右座に座っていた。父は上座に座ると、若者は私たちにゴザを出してきてくれた。そして若者はこう言った。「先日私は老人に姿を変えて人間界に降りてきて、あなたの家に逗留して歓談した者だが、私は実はクマタカの子なのです。私の父は私に人間界を守らせるため家とともに私を遣わしたのです。そして父が『人間界でよき伴侶を見つけるのだぞ』と言うので方々を探し回っていたのだが、顔や姿かたちが美しい女は大勢いたが、心持のよくない女は敬遠してきた。お前の娘は、そしてお前たち夫婦も、神にも勝る清らかな心の持ち主であることがわかった。私はお前たちの娘に激しい恋心を抱いたのだが、あなたたちの心持も確かめたかったので老人になりすまして歓談したのだ。そのことは悪いと思っているので謝りたい。だけど今日からご両親もこの家に一緒に住んでくださるのなら私が死ぬまでお世話いたしますので、どうか娘さんと一緒になることをお認めください。」とカムイである若者が言うので、私の父は拝礼を重ね「わが娘は器量はそれほどでもないが、心が清らかだったのでカムイがお目をかけてくれたのでしょう。ただ若い人たちと一つ屋根の下で暮らすのは気兼ねするので、私たちは今までどおりの家に住み、私たちのめんどうを見ていただけるのなら、私たちも慣れ親しんだ家で人生の最後を過ごすことができ安心です。」と言った。そして2人は互いに拝礼を重ね、若者も「そういうことであれば喜んであちらの家でお世話いたします。」と言った。

 それからは私は若者と一緒に暮らし、両親は別棟で暮らし私はその世話をした。私はカムイと一緒に暮らしているので、何を心配することもなく幸せに暮らした。村人たちも私の旦那を「カムイである旦那さま」と呼んで慕った。やがて私たちには子供も出きた。父は酒やイナウを作って天上界のクマタカの神様を祀った。やがて旦那の兄が兄嫁と天上界からやってきて、私のことを清らかな心の持ち主であるとたいそうほめてくれた。やがて私たちの子供たちも大きくなったころ、私の両親は年老いて亡くなった。私の旦那はイナウを削り、酒を作ることもできるのだが、カムイであるので、自分の両親を祀ることができないので、私の父は亡くなる前に一番年上の息子にカムイノミの方法を教えた。息子は「天上界のおじい様おばあさま、祈りをささげますのでどうか私たちをお守りください」とカムイノミをした。やがて私たちは共に年をとったのですが、私は人間に嫁いだのではなく、クマタカに嫁いだのですから、子供たちよ、私が亡くなった後も繁栄するように、と私は年老いたので言うのですよ。

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