家の構造
家のことをアイヌ語ではチセといいます。アイヌの家も、地域や時代によってさまざまです。
屋根や壁の材料には、カヤやササ、樹皮などが用いられました。柱は地面に穴を掘って立てられました。
家の間取りは、多くの場合、大きな長方形の一室で、中央に炉が切ってあります。ほとんどの家には、部屋の出入り口の外側に、玄関や物置を兼ねた土間がついています。
東あるいは川上の方角が神聖とされ、そちらに向かって神窓が設けられています。神窓は、多くの場合、入口の反対側に位置します。神々が出入りする尊い窓と考えられており、儀礼の時に用いる道具はここから出し入れします。この窓からは、決して家の中を覗いたりしてはいけないといわれます。
神窓と炉の間は、上座として尊ばれます。上座から入口に向かって右側の炉ばたには、その家の主人夫婦が座ります。子供たちや客は、左側に座ります。右の壁側から上座にかけては、漆塗りなどの宝物が飾り置かれました。
炉の上には火棚が設けられ、炉鉤を吊るしたり、食料などを乾燥させたりしました。 |