アイヌ民族博物館
 
アイヌ文化入門
  トップ>アイヌ文化入門 > アイヌの歴史と文化 > 食物
歴史生業衣服・装身具|食物|住まい信仰・霊送り人の一生芸能ことば

アイヌの歴史と文化アイヌの歴史と文化(概説)

....................



調理

 肉は動物の新鮮な内臓以外、生で食べることはほとんどなく、汁ものに入れたり煮たり焼いたりしました。

 魚類は、串に刺して焼いて食べるほか、乾燥させたものを汁ものに入れたりしました。サケを冬期に戸外で凍らせ、そのまま食べたりもしました。

 ヤマブドウやクロミノウグイスカグラ(ハスカップ)などの果実は生食し、山菜類は魚や肉とともに汁に入れたり、粥やご飯などに炊いて食べました。

料理の種類

 オハウ、あるいはルと呼ばれる、具だくさんの汁ものが主食でした。入れる材料によって多くの種類があります。

 副食としてサヨとよばれる粥(かゆ)を食べました。粥も、ヒエ粥、アワ粥、イクラ入りの粥など、多様です。

 その他、ラタとよばれる山菜や野菜の煮物や、焼き魚、穀物の団子など、さまざまな料理があります。

 調味料としては、主に塩が使われるほか、寒冷地での熱量の摂取および味をまろやかにするために、油脂が多く用いられました。

貯蔵

 アイヌは、狩猟、漁労、採集、農耕等によって得た食料の多くを、越年用、あるいは飢饉に備える食料として、高床式の倉に貯蔵しました。

 クマやシカなどの獣肉は、鍋で煮てから天日で乾燥させ、さらに屋内の火棚で炉の煙にあてて燻製にしました。できあがったものは、樺の樹皮で包んで束にするなどして、倉の中に貯蔵しました。

 サケ、マスなどの魚類は、背割りや頭をとって二つ割きにしたものを、天日で乾燥させた後、燻製にして、同じく倉のなかに貯蔵しました。その際、サケは脂の落ちた産卵後のものを用い、マスは脂気が多くて腐敗しやすかったので、焼き干しにしてから乾燥させました。小魚の焼き干しなども作りました。

 山菜や農作物は、そのまま、あるいは一度茹でてから乾燥させ、倉に貯蔵しました。オオウバユリは、鱗茎を臼でつき砕き、水に沈殿させて澱粉をとりました。残りの繊維かすも、発酵させてから円盤状の団子をつくり、乾燥させた後、屋内に吊るして保存しました。

オハウ(スープ)

サッチェ(干し鮭)

オオウバユリの団子

 

北海道白老郡白老町若草町2丁目3番4号 一般財団法人アイヌ民族博物館

ご意見ご感想 | 個人情報の取り扱いおよび著作物について
Copyright (C) AinuMuseum. All Rights Reserved.