VI-3.火の神への祈り(カムイノミ)
上座に置かれた捧げものを前にし、日川翁の祈りがはじまる。このときは前日までの祈りと違って翁が持つ酒棒箆はキケウシパスイではなく、普通のイクパスイである。(キケウシパスイはすでにユクサパオニに収められている)。祈りの内容は食べ物や酒がとどこおりなく祖先のもとに届けられるように火の神に懇願するものであり、「火の神よ!これから祖先への祈りを立派な方々、女たちと共にしますので、何事も無事に祖先の元に届くことができるよう、あなた様が他の神々と相談して下さることを畏れながら申し上げます」ということを日川翁は火の神に向かって祈っている(詳細は、VI-4を参照)。
これが終わると、イタンキやオッチケに入った食べ物、飲み物を持って家の戸口から出てヌサ前の会場に持って行く。シンヌラッパのときはロルンプヤラからものを出さず戸口から出す。 |

本書および翌1990年に実施されたイヨマンテの実施報告書は、復刻合本として再刊されており、通信販売も可能です。
伝承事業報告書2〈イヨマンテ-日川善次郎翁の伝承による-〉
- 2002.11.30発行
- B5版294ページ
- 定価 2,625円
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