アイヌ民族博物館
 

  巻頭
I
イオマンテの準備

II
酒漉し

III
家に祀る神の着物替え

IV
前夜祭

V
本祭り

VI
祖霊祭

1
祖先に対する届けものの用意

2
祭場の設置

3
火の神への祈り

4
対訳

5
祖先に食べ物の献上
表3イヨマンテの主たるながれ

VII

終わりに
  奥付
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VI-3.火の神への祈り(カムイノミ)

 上座に置かれた捧げものを前にし、日川翁の祈りがはじまる。このときは前日までの祈りと違って翁が持つ酒棒箆はキケウパスイではなく、普通のイクパスイである。(キケウパスイはすでにユサパオニに収められている)。祈りの内容は食べ物や酒がとどこおりなく祖先のもとに届けられるように火の神に懇願するものであり、「火の神よ!これから祖先への祈りを立派な方々、女たちと共にしますので、何事も無事に祖先の元に届くことができるよう、あなた様が他の神々と相談して下さることを畏れながら申し上げます」ということを日川翁は火の神に向かって祈っている(詳細は、VI-4を参照)。
 これが終わると、イタンキやオッチケに入った食べ物、飲み物を持って家の戸口から出てヌサ前の会場に持って行く。シンヌラッパのときはロルンプヤからものを出さず戸口から出す。

 

本書および翌1990年に実施されたイヨマンテの実施報告書は、復刻合本として再刊されており、通信販売も可能です。

伝承事業報告書2〈イヨマンテ-日川善次郎翁の伝承による-〉

  • 2002.11.30発行
  • B5版294ページ
  • 定価 2,625円

 

 


北海道白老郡白老町若草町2丁目3番4号 一般財団法人アイヌ民族博物館

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