アイヌ民族博物館
 
 

トップアイヌ文化入門 イヨマンテV.本祭り >V-13.毛皮をたたむ

  巻頭
I
イオマンテの準備

II
酒漉し

III
家に祀る神の着物替え

IV
前夜祭

V
本祭り

1
火の神への祈り

2
対訳

3
神窓から木幣を出しヌサに立てる

4
ヌサとそこに祀る神々

5
ヌサの飾り

6
仔熊を遊ばせる

7
肉体と魂の遊離

8
熊の前での祈り

9
対訳

10
団子撒き

11
天に花矢を射る

12
熊の解体(イリ)

13
毛皮をたたむ

14
神窓から家の中に招き入れる

15
神を迎えての祈り

16
対訳

17
頭部の解体と化粧・飾りつけ

18
化粧・飾りつけられた神を安置しての祈り

19
対訳

20
対訳

21
饗宴と男たちの作業

22
飾られた熊神の送り

VI
祖霊祭

VII

終わりに
  奥付
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V-13.毛皮をたたむ

 こうして、皮剥ぎと胴体・足の解体が終わる。この作業は長時間に渡り、終了時にはもう日が暮れてきている。次に急いで毛皮をたたむ。左右からも皮の端をつかんで引っ張りいっぱいに広げる。表面についている血を拭き取る。血は丸めたイナウルで拭く。
 次に皮全体をたたむ。たたむ順序も決められており、日川翁の指導でこれを行なう。足は必ず前足から、それも左足から先にたたんでいかなければならない。まず、左前足を胴体の皮の端の線に合わせて内側に折る。次に右前足を同じように折る。するとまん中で右足の先が左のそれの上に重なり合うようになる。後ろ足も同様にして折る。こうすると、頭部を除けば皮はほぼ長方形状になる。
 そうなった状態から、さらに左右をもう一回まん中で接し合わせるように縦に折る。その次に下の方を起こして半分になるように横に折る。さらにもう一回下の方を折って半分に折る。最後に、頭の皮を起こしてきちんとたたまれた胴体の毛皮の上に載せる。
 こうして毛皮をたたむことを、日川翁はルアカ(rus a=karkar・毛皮を飾る、整える)といっている。

84 毛皮

 

85 毛皮をたたむ

 

本書および翌1990年に実施されたイヨマンテの実施報告書は、復刻合本として再刊されており、通信販売も可能です。

伝承事業報告書2〈イヨマンテ-日川善次郎翁の伝承による-〉

  • 2002.11.30発行
  • B5版294ページ
  • 定価 2,625円

 

 


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