I-16-(4) 頭骨を収める二叉の木(ユクサパオニ)と枕木(オクメウェニ)
これを白老ではユクサパオニ(yuk sapa o ni・えもの“すなわちここでは熊”の頭がある木)という。『アイヌの足跡』によれば、他にヘペレシンタ(heper sinta・仔熊のゆりかご)と呼称されていたことが記されている。日川翁はこれをカムイサパニ(kamuy sapa ni・神の頭の木)と呼ぶ。用材はちょうど具合よく二叉になったキハダの木が用いられる。二叉のつけ根付近から上の皮を剥ぎ、二叉部分をマキリで削ってそこにキケチノイェイナウを接合させるように斜めに長く平らにする。
この二叉のやや下のところに、径4~5cmほどの横木を結ぶ。この横木はミズキで作られ、その左右には削りかけが2枚ずつつけられている。この横木が熊の頭骨の枕となる木である。これを白老ではオクメウェニ(okmeweni・不明)という。また『アイヌの足跡』によれば、ノッポックンニ(not pok un ni・あごの下にある木)とも呼ぶという。
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| 33 二叉の木(ユクサパオニ)の製作 |
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本書および翌1990年に実施されたイヨマンテの実施報告書は、復刻合本として再刊されており、通信販売も可能です。
伝承事業報告書2〈イヨマンテ-日川善次郎翁の伝承による-〉
- 2002.11.30発行
- B5版294ページ
- 定価 2,625円
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