I-16-(2) 仔熊をつなぐ棒(ヤシケオクニ)
太さ20cmほどのキハダの木で仔熊をつなぎ止める棒を作る。これをヌサの南側(20cmほど離れた場所)に、穴を掘って動かないようにしっかりと埋め込む。先端の面を横一文字に割り、そこにチェホロカケプを差し込む。棒の先端部分の周囲に長さ30~40cmほどの笹をめぐらし、上段と下段を2本の縄で縛る。笹の茎の下を切ってそろえる。次に、トドマツの枝葉を40cmほど切って束にし、2束をその左右につけて縄で縛り完成する。
この仔熊をつなぐ棒を、日川翁はトゥシコッニ(tus kot ni・綱をつなぐ棒)と呼ぶ。また、同翁はこの棒の上面に差し込むチェホロカケプをカムイシノッイナウ(kamuy sinot inaw・神が遊ぶ木幣)と呼んでいる。トゥシコッニについては、『アイヌの足跡』にヤシケオクニ(yaskeokni・?)と記されていることから、かつて白老ではこう呼ばれていたらしい。
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| 31 仔熊つなぎ棒の上部 |
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本書および翌1990年に実施されたイヨマンテの実施報告書は、復刻合本として再刊されており、通信販売も可能です。
伝承事業報告書2〈イヨマンテ-日川善次郎翁の伝承による-〉
- 2002.11.30発行
- B5版294ページ
- 定価 2,625円
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