I-9. 煮物(ラタシケプ)1
※これは、日川キヨ媼の指導にもとづいて作った食べ物である。キハダ(通称シコロ)の実を一般にシケレペ(sikerpe)というが、この実が入っているゆえ、日川キヨ媼はこの食べ物をシケレペレタシケプ(sikerpe retaskep・煮物)と呼んでいる。(注)ラタシケプを道東地方では一般にレタシケプという。
【材料】
(ア) キハダの実 4合
(イ) 豆(金時豆) 1.5合
(ウ) 塩 少量
(エ) スケトウダラの油 少量
【手順】
(1)鍋にシケレペを入れて炊く。
(2)柔らかくなったら、ゆでた豆を入れ、塩を大さじ一杯ほど入れて弱火で煮る。
(3)10分ほどしてから、スケトウダラの油を大さじ2杯くらい入れる。
(4)5分くらい煮たら鍋の中ですりつぶす。
スケトウダラの油を、白老ではエレクシスム(erekus sum・スケトウダラの油)という。すりつぶす作業を今回は鍋の中で行なったが、日川キヨ媼によれば、すりつぶす際は昔からニマ(nima・木鉢)に入れてすりつぶしたという。 |

本書および翌1990年に実施されたイヨマンテの実施報告書は、復刻合本として再刊されており、通信販売も可能です。
伝承事業報告書2〈イヨマンテ-日川善次郎翁の伝承による-〉
- 2002.11.30発行
- B5版294ページ
- 定価 2,625円
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