I. イヨマンテの準備
-酒・供物・用具づくり-
イヨマンテ実施にあたっては、まず2週間前から酒が作られ、本番の数日前あたりからは各種のイナウ(inaw・木幣)を製作するための用材調達とイナウケ(inawke・木幣づくり)、様々な供物などが作られる。それらの必要作業と日程は表1と表2のとおりである。
今回のイヨマンテにおいて、木幣は野本亀雄翁の指導にもとづいて白老地方のもの(ただし、チカプイナウcikap inaw・フクロウ神の木幣、だけは白老地方にはないものなので日川翁が製作)を製作し、酒づくりは野本リヨ氏の指導にもとづいて製作した。また、供物に関しては、この儀式に招待した日川キヨ媼、静内町の織田ステ媼、地元白老の野本ハナエ氏、以上3名の指導にもとづいて財団女子職員がそれぞれ三地方に伝承されているものを作った。
なお、酒、供物、用具づくりについては、本来、儀式の会場となるチセ(cise・家)の中で行なうものであるが、今回は繁雑性を考慮し当財団の他の施設で分けて行なった。
表1.酒・供物関係の製作
表2.祈りに使用する用具類の製作
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本書および翌1990年に実施されたイヨマンテの実施報告書は、復刻合本として再刊されており、通信販売も可能です。
伝承事業報告書2〈イヨマンテ-日川善次郎翁の伝承による-〉
- 2002.11.30発行
- B5版294ページ
- 定価 2,625円
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