サパウンペ[幣冠]
儀式時の男性の被り物。イナウ[木幣]の一種でもあります。ブドウ蔓などを編み込み、そのまわりにミズキやヤナギのイナウル[削り掛け]を巻いたものや、イナウのように一本の木を削り、削り掛けを撚りあわせたものがあります。
正面にはクマやキツネなどをかたどった木彫やクマの牙や爪、鳥の頭骨、くちばし、サメの歯などが飾られているものが多く、側面には錦織の小布を下げるものもみられます。
亮昌寺コレクション No.72001
材料:ヤマブドウの皮・ヤナギの削り掛け・アオザメの下顎骨
備考:虻田の明石和歌助(アイヌ名 エカシワッカ)氏より亮昌寺に贈られたもの。
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関連書籍
ポロチセの建築儀礼

1997年、ポロチセの建設に伴って実施された20回におよぶ儀式の報告書。
豊富なカラー図版とともに巻末に儀礼具や儀礼の進行、用語解説,索引等を付けました。
2000.3.31発行。A4判196頁(内カラー100頁)。
ISBN 978-4-903925-13-4
アイヌのイクパスイ

昭和17年に日本で刊行されたフォスコ・マライニ著『Gli ikubashui degli Ainu』を邦訳したもの。
1994.12.1発行。B5判176頁。箱入上製本。
ISBN 978-4-903925-22-6
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